今年も残すところわずかとなりました。
個人の課税期間は1~12月が区切りです。
ですので年内の残された期間の動き方しだいで来年の税額に影響が出ることがあります。
よくあるのは、値動きのある資産の売却の判断です。
・株式や証券・通貨を所有し続けるか、売却するか
・不動産を売るか売らないか(これは相手が見つからないと始まりませんが)
損得の判断はプロである税理士の先生にお願いするとして、
今回は会社における「意思決定」についてお話します。
意思決定とそのあとで留意すべきこと
どの段階で決断するか
自分がやりたいときには必ずやる・・なら迷いません。
行動するかしないかの結論は最初から出ています。
あとは結果がどうなるかということですね。
迷いが出るとしたら、
・十分な情報が集まるまで待つか
・ある程度で見切り発車してしまってもいいか
という状況にあるときではないでしょうか。
情報社会にあっても、真偽を見定めることは難しくなっています。
さらに言えば進歩も早くて、数年前の情報では意味をなさないケースもあります。
経験則が当てはまらないかもしれないのです。
もちろん、法律のようにきちんと定まっているものもあります。
詳しい人に解説してもらえれば、事の是非は判断できるでしょう。
比較的短時間に一定の結論が出る分野ですね。
ここはプロの力を借りた方が賢明です。彼らは最新情報にアップデートしています。
情報料を払ってでも聞いた方が確実です。不確定情報はできるだけ少ない方がいいですよね。
途中経過へのフォロー
スタートが見切り発車だった場合はもちろんですが、ある程度の時間が経過したら再検討が必要かもしれません。状況は刻々と変わっていきますので。
それでも走り出していれば、経験値が蓄積されていきます。
単なる議論だけでは手に入れることのできないものです。
会社にというより、担当した社員にだけかもしれないですが。
アンテナを現場で張り、何かを受信してくるのはそうした社員たちです。
彼らの声をキチンと聞いていますか?
「気がついたことがあるなら報告しろ」と迫るのは、そうした声を聞くのに邪魔になることがあります。
感度の高い若い社員は、表現力も未熟であることが多いからです。
訓練を受けた幹部社員はそういうこともないでしょうが、あなたと同じように頭が多少固くなっている可能性もあります。
では、彼らから生々しい声を聞くにはどうしたらよいでしょうか。
あたたかい雰囲気を日頃から
彼らとラポール(信頼感)を構築してきたか・・が問われています。
未熟なことを言っても笑われないし、使い古された価値観を押し付けられることもないと知っていたら、彼らも安心して口にしてくれるかもしれません。
もとより論理で考えて動いた結果だけでなく、感性でキャッチした情報も含まれます。
チームのトップが威圧的な雰囲気だったら、やはりぶち壊しになりますね。
あなたの分身である組織には、若手からの声を吸い上げる雰囲気は醸成できていますか?
あなたはそのためにどんな手を打ちますか?