カンブリア宮殿は、刺激を受けることが多く好きな番組です。
紹介される商品・サービスの内容はもちろんですが
出演される社長さんの個性にも興味がそそられます。
番組最後に村上龍氏が編集後記というコーナーがありますが
「一流作家ならこの回をどうまとめるか」
自分の感想と比較してみるのも面白い。
6月22日放送では、東京都墨田区の㈱浜野製作所。
中小規模のいわゆる町工場ですが
難題を「なんとかしてしまう」高度な技術を持つらしい。
「ものづくりの駆け込み寺」と番組ではサブタイトルがついてましたが
自力で解決できないベンチャーたちが続々とやってくる!
彼らはアイデアはあっても、どうしても製造ノウハウや技術的裏付けに欠けます。
そこで、まずは浜野製作所に相談するのだとか。
親身なアドバイスだったり、精度の高い加工をその場で始めるとか
とにかくスピーディーに問題解決に一緒に動いてくれる!
人脈もマンパワーも足りないスモールビジネスのオーナーには
こんな心強い援軍はいないでしょうね。
行政ができない仕事にダイレクトに貢献していると思いました。
生活するための仕事、誇りのための仕事
今回の放送で印象的だったのは
父親から『ものづくりは誇り高い仕事』と聞かされたエピソード。
生活のために町工場を仕方なくやっていると思ってきたのに
キラキラした目で語る父親の姿に
「工場を守りたい」と心に決めたというのです。
・ライスワーク(食べるための仕事)
・ライフワーク(人生をかけてする仕事)
こんな言葉がありますが
独立を果たした今でも
「今どっちをやってるんだろう・・?」
と思うときがある私。
※ちなみにサラリーマン時代は
ライスワークの割合が圧倒的でした。
要はバランスの問題だろうとは思いますが
本当にしたいこと、貢献できることに懸命に取り組むことが
ライフワークの形を成していくのではないかと感じました。
それにしても
「キラキラした目で息子に仕事のよさを語れる父親」
ってカッコいいですね。
私が目指したい理想の姿の1つでもあります。
志(こころざし)が人を惹きつける
出演した浜野社長は明るいキャラクターの持ち主でした。
何ともいえない親しみやすさがあります。
大手メーカーから出向者が来るほどの技術力のある会社ですが
職人気質からイメージされる気難しい印象を受けません。
番組では紹介されていませんが、多数のインターンシップも受け入れて
ものづくりを担う若手の育成にも熱心のようです。
番組中でも若い社員の姿が多くありました。
社長や社員たちのオープンな姿勢が
人や技術の好循環を生んでいるのかもしれません。
「志を高く」
「下請けに甘んじない」
小さな会社では、目先の仕事に振り回されるケースが多そうですし
大きな会社では、ルーチンワークを回す歯車の1つになってしまう。
でも気持ち1つで自らを高められる可能性を見た気がしました。
番組中で気になった言葉
『高速でトライ&エラーを繰り返す』
挑戦は大切ですし、粘り強い努力は欠かせません。
しかし、こだわりすぎていれば他の可能性をつぶすこともある。
・挑戦の数を増やすことが経験値を高めることになる
・失敗しても、そのたびに改良していけば成功に近づく
・だから短いサイクルで改良しよう
失敗したら立ち止まるのではなく
小さな修正を繰り返すことの大切さを見た気がします。
コメント