【事業内容・会社住所・事業年度】会社設立で決めなくてはいけないこと#5

法人の作り方

会社設立手続き自体はカンタンだと思います。
実際にやってみての素直な感想です。

しかし定款の内容には様々な項目があり
決定まで迷うものがあるかもしれません。

今回の記事はそういう事項をまとめています。
「法人の設立に関して、こうしてみた」
という参考情報です。

あくまで、あなたの会社。
どんな細かいことでも決めるのはあなたです。
選択できる自由を楽しみましょう!

 

会社の事業内容を決めよう

事業内容は登記事項でもあります。

つまり謄本をみれば、
「何をする会社なのか誰でも見ることができる」ということです。

昔は文言そのものに厳しいチェックが入っていたのですが
今では内容によほどの問題がない限りOKみたいです。

文言から事業の内容がイメージできないと
補正(登記申請のやり直し)の対象となるかもしれません。

 

ただし定款作成サービスを利用しているなら
文言自体は問題ないでしょう。
※補正されないような表現を集めているはずですから

あとから修正追加することも可能ですが
そのたびに登記をしなければいけないので
お金も手間もかかります。

できる限り「将来やるかもしれないこと」
記載するようにしましょう。

いくつか項目を挙げておき
最後に「前各号に附帯又は関連する一切の事業」とする形が一般的。

全部で5~10項目くらいでしょうか。
あまり多くても「何の会社?」と思われるかもしれないので。

 

会社住所をどうするか

法人設立後には、税務署などから書類が郵送されてきます。
確実に受け取れる「本店所在地」を指定する必要があります。

本店所在地の場所によって担当の税務署も変わります。
「本店所在地は○○市だけれど
 自宅近くの△△市で申告書を提出したい」はできないはず。

またリスク管理の観点から
”自宅住所は公開したくない”と考えるケースもあると思いますが

登記事項には代表者の住所記載があるため
あなたの住所は謄本を取得した人なら誰でも知ることができる
ということは覚えておきましょう。

 

自宅の住所ならコスト面で有利

メリット:お金がかからない
デメリット:自宅住所が相手にわかってしまう

確実に受け取るためには
郵便受けに法人名を記載した方がいいでしょう。

ただ配達員の方に質問されて
「確かに法人の住所です」
と説明すればきちんと届けてくれることも。

私の場合はこのパターンでした。
もっとも配達員しだいかもしれませんのでご注意を。

テプラなどで郵便受けに貼り付けておけばいいのですが
風雨の影響ではがれてしまうかも。
時々確認するようにしてくださいね。

私の場合は、いずれ引っ越すことを想定していたので
そのまま自宅住所にしています。

そのため作成した名刺にも
自宅住所が記載されているわけです。

 

事務所を借りて本店所在地とする

メリット:自宅の住所とは無関係に決められる
デメリット:事務所等を借りるコストが継続的に発生

店舗での営業を考えているなら、この方法は合理的です。

どうせ店舗・事務所を借りるつもりなら
トータルコストは変わらないですから。

名刺などには契約した物件の住所を記載します。

 

謄本をわざわざ手間とコストをかけて
取得する人は多くはないでしょう。

であるならば
「自宅住所の情報をある程度守る」
ことはできると考えていいと思います。

 

バーチャルオフィスを利用する

メリット:自宅以外のアドレスが使える
デメリット:数千円程度のコストが継続的に発生

よく見かけるのは都心のアドレスが提供されていて
そこをレンタルして法人の所在地にするというケース。

郵送物はまとめて自宅に送ってくれます。
別途有料だったり、基本料金の中に含まれているケースも。

実際に不動産を借りなくても
営業拠点となる住所を借りることができるわけです。

このサービスを使えば
あなたの名刺には都内の一等地の住所が・・!

ただし、犯罪などでの利用を防ぐため
一定の審査があるようです。

登記サポートや銀行開設支援など
設立に関連するサービス提供をしているものもありますので
考えてみてもよいと思います。

・本店は自宅だけれど
・名刺の連絡先はバーチャルオフィス
という手もありますね。

 

会社の決算期をいつにするか

会社には事業年度を定める必要があります。
定款に記載する事項の1つです。

注意すべきなのは
・事業年度は原則1年である
・法人税の申告期限は事業年度終了日から2か月以内

開始日・終了日は月末でなくても構いません。
※例:6月21日から翌年6月20日まで

請求締めの日を優先する場合などで
月末でないケースを見たことがありますが
多くの会社では月末でしょう。
やはり分かりにくさを感じてしまうので。

一番多いのは官公庁に合わせた
4月1日~翌年3月31日と聞いたことがあります。

通常のビジネスの展開にあたって
これが特に有利とは考えにくいと思いますが。。

ただし、あなたのビジネスに繁忙期があるなら
決算の時期(事業年度終了月+2か月)は
繁忙期に重ならないようにした方が賢明かもしれませんね。

 

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