がっちりマンデーでは、ビジネス発想のヒントをもらえることがあります。
6月11日放送では、「上手に壊すこと」の特集です。
誰もが価値を認める「新しいものを創ること」の逆バージョン!
そんなふうに壊すんだ・・と感心しきりでした。
リンゴの皮をむくようにガスタンクを壊していく映像は
昔見たことがあったのですが
今見直してみると、廃材がリンゴの皮のように
自らの重さでガスタンクの敷地内に積み重なっていく!
普通のやり方だと、足場をつくって、高所で鉄板を切って
ワイヤーなどで地面に降ろしていくわけで。
球体であること、高さがあることを考えると
お金も手間も膨大な負担が強いられたはず。
「発想の力」を感じますね。
自分としては切り株を壊す装置も気になりました。
伐採作業で最後に残る部分を地面から掘り起こすなら手間が大変!
周囲に穴を掘って、引っ張り上げるしかありません。
番組では30分と言ってましたが、かなりのマンパワーが必要でしょう。
でも地雷除去装置からヒントを得たこの機械なら
地上部分を数分でバラバラに粉砕してしまうのです。
地下に残る根は土砂崩れ防止にも貢献し
粉砕して周囲にまき散らされた木材チップは雑草防止にもなります。
こんな付加価値を生む発想がスゴイ!
ビジネスのヒントは逆方向のアプローチからも可能
起業しようと考えるとき、たいていの場合は
『世の中にない新しい商品やサービスがないか・・』
と考えると思うのです。
でもすでに世の中にあるものを「うまくこわす」のだって
アイデアや技術がなければできるものじゃない。
これだって立派な『新規性』ですよね。
そりゃ、お金や時間をかければたいていのことはできる。
でも大変だからやらない&できない・・ってこと身近にないですか?
例えば廃品回収サービスまでは思いついても
その後、廃品を低コストで分別できるかどうかまで考えないと
ビジネスになるかは判断できません。
・そのままじゃ価値がないから廃棄される
・では価値を生むには?
早い話、新品を購入するコストの方が安かったら
再利用なんて誰もしないよね・・って話です。
山に埋めるだけじゃ、長期的に環境を壊すだけなのは
誰でも知っていることだけど。
上手にやることだけがサービス業ではない
他人の問題を上手に解決してあげることがサービス業です。
でも別のアプローチとして
「その問題がそもそも存在しないようにできないか」
っててことですね。
こういう番組は発想力を鍛えるにはいいヒントになります。
あなたが得意とするそのサービスは
ライバルに勝てば特定の”誰か”に貢献することはできる。
でもその問題がそもそも起きないようにできれば
あなたが直接手を出さなくても
周囲には大きな貢献をもたらすわけです。
社会的影響を考えれば
社会全体の富の総量を増やす意味で
そっちの方がいいかもしれない。
そんなことを考えてしまいました。
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